2026/06/24 撮影地:国営昭和記念公園
スイレン(Nymphaea 属)はスイレン科の多年生水生植物で、池や湖などの静水域に生育します。花色が豊富で、葉と花の両方が美しく、世界各地の庭園や水景に利用されてきました。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Nymphaea tetragona Georgi(代表例。写真個体の種・品種は未確定) |
| 科・属 | スイレン科(Nymphaeaceae)/スイレン属(Nymphaea) |
| 目 | スイレン目(Nymphaeales) |
| 和名 | スイレン |
| 中国名 | 睡莲 |
| 英名 | Water lily |
| 分布 | スイレン属は熱帯から温帯に広く分布し、多数の園芸品種が世界で栽培される |
| 花期 | 主に5~9月 |
| 果実の成熟期 | 種・品種によって異なり、通常は花後に水中で発達する |
| 毒性 | 種と部位により情報が異なるため、観賞株を自己判断で食べない |
| 薬用 | 一部の種に伝統利用例があるが、種を特定せず薬用にしない |
| 特徴 | 円形または卵形で基部に切れ込みのある浮葉と、水面近くに咲く多彩な花をもつ代表的な水景植物 |
形態・生態
太い根茎を底泥へ固定する浮葉性水生草本です。葉は円形または卵形で基部に心形の切れ込みがあり、長い葉柄で水面へ浮かびます。花は長い花柄の先に単生し、水面に浮くか少し上へ出ます。白、桃、黄、紫など花色は多様で、1輪は通常2~5日ほど開閉を繰り返します。
日当たりと通風のよい環境を好み、栽培水深は品種によりますが25~30センチ前後が一つの目安です。浮葉は水面を覆って蒸発と水温上昇を抑え、強い光を遮って藻類の増殖へ影響します。葉の下は魚、昆虫、カエルなどの隠れ場所にもなります。
スイレン属は北アフリカや東南アジアの熱帯から、ヨーロッパ・アジアの温帯まで広く分布します。白花の N. alba、小型の N. tetragona などが知られ、16世紀以降はヨーロッパ庭園の水景材料としても重要になりました。根系や底質との関係から水環境へ作用しますが、「有害物質を浄化する」という効果は種、条件、濃度によって異なり、単純に池へ植えるだけで水質問題が解決するわけではありません。
花期と見分け方
主な花期は5~9月です。浮葉は円盤状で基部に切れ込みがあり、花も水面近くへ咲きます。
ハスとの違いは明瞭です。
スイレン:葉が水面に浮き、葉に切れ込みがあり、花も水面近くに咲く。 ハス:葉と花を長い柄で水面より高く掲げ、葉は傘状で切れ込みがない。
利用上の注意
園芸品種や近縁種が多く、写真だけで種や品種を確定できないことがあります。食用・薬用情報も種と部位により異なるため、観賞用に植えられた株を自己判断で利用しないでください。