SPECIES ·

デンドロビウム・エクイタンス

Dendrobium equitans Kraenzl.

兰科(Orchidaceae) · 石斛属(Dendrobium)

花・胞子の時期

環境により異なり、温暖期に開花することがある

原産地

フィリピン

毒性

明確な毒性記録はないが食用植物ではない

特徴

狭長、棒状または側扁する特殊な単面葉をもち、一般的な広葉デンドロビウムと大きく異なる

KNOWLEDGE NOTE

出典・内容を順次整備

2026/07/04 撮影地:小石川植物園

Dendrobium equitans はフィリピン原産の熱帯着生ランです。最大の特徴は、普通の葉の表裏とは異なる発生をする単面葉(unifacial leaf)で、細長く群生する株は遠目にはイネ科植物のように見えます。

基本情報

項目内容
学名Dendrobium equitans Kraenzl.
科・属ラン科(Orchidaceae)/セッコク属(Dendrobium
キジカクシ目(Asparagales)
和名・流通名デンドロビウム・エクイタンス
中国名統一名はなく、学名で呼ばれる
英名Dendrobium equitans
原産地フィリピン
花期環境により異なり、温暖期に開花することがある
果実の成熟期授粉後通常数か月
毒性明確な毒性記録はないが食用植物ではない
薬用信頼できる伝統・現代薬用資料はない
特徴狭長、棒状または側扁する特殊な単面葉をもち、一般的な広葉デンドロビウムと大きく異なる

原産地と単面葉

フィリピンの樹木へ着生し、排水が速く水分供給が不安定な環境で暮らします。着生ランは多肉組織、特殊な根、葉形の変更などで乾燥へ対応します。

普通の葉には向軸面と背軸面、つまり上面と下面に相当する分化があります。単面葉は発生過程が特殊化し、成熟葉の表面が主に一種類の葉面性を示します。その結果、扁平葉が狭長、側扁または棒状になり、暴露面積を抑えて周期的乾燥へ適応する可能性があります。展示ラベルの「裏しかない葉『単面葉』」はこの特徴を指します。

花・茎・種子

花は成熟茎の節から出て、大型園芸デンドロビウムより小型です。3枚の萼片、2枚の花弁、特殊化した唇弁、雌雄器官が融合した合蕊柱というラン科の構造をもちます。

細長い節状茎が群生し、古い茎は落葉して新茎が伸びます。識別の中心は、非常に狭く棒状・側扁する葉です。受粉後の蒴果は栄養貯蔵の乏しい微小種子を大量に放ち、自然発芽には菌根菌が必要です。

毒性

明確な毒性資料はありませんが、「毒性が知られていない」ことは食用可能という意味ではありません。研究・収集用のランであり、薬用デンドロビウムとしての根拠もありません。